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日別アーカイブ: 2025年5月19日

第5回放課後デイサービス雑学講座

皆さんこんにちは!

合同会社フラワー、更新担当の中西です。

放課後等デイサービスの歴史:子どもたちの可能性を広げる支援の歩み

 

 


今回は、障がいを持つお子さまたちの成長と自立を支援する「放課後等デイサービス」の歴史について、一般的な市場での動向を基に深く掘り下げてご紹介します。


現在では全国に数千を超える事業所が存在し、療育や社会性の発達支援、学習サポートなどを通じて、日々多くの子どもたちの成長に寄り添っています。
しかし、ここに至るまでには長い歴史と、制度上の変遷がありました。


1. 戦後から始まった「障がい児支援」の黎明期

 

日本において、障がいのある子どもたちへの支援が公的制度として始まったのは戦後のこと。
1947年に施行された「教育基本法」では“すべての国民に教育を受ける権利がある”と定められましたが、当初は障がい児への実効的な支援は整っていませんでした。

その後、1950年代から「特殊学級(現在の特別支援学級)」が小中学校に設置され始め、また1960年代には「養護学校(現・特別支援学校)」制度が整備されていきます。
ただし、放課後の生活や余暇、社会性を伸ばす活動を支援する枠組みは、まだほとんど存在しませんでした。


2. 1990年代:「ノーマライゼーション」の理念と在宅支援のはじまり

 

1990年代に入り、障がいのある人たちも“地域で共に生きる”という「ノーマライゼーション」の考え方が広がります。
厚生省(当時)による「障害者プラン」が策定され、「在宅のまま必要な支援を受ける」という概念が政策に反映され始めました。

この頃から、障がい児への「地域生活支援」が本格化し、放課後や休日の時間を有意義に過ごすための通所施設(いわゆる「児童デイサービス」)が登場します。


3. 2012年:障害者総合支援法に基づく“放課後等デイサービス”の創設

 

転機となったのは、2012年の「児童福祉法の改正」です。
それまで「児童デイサービス」として一括りにされていた制度が、「放課後等デイサービス(小学生〜高校生)」と「児童発達支援(未就学児)」に明確に区分されました。

この制度化により、

  • 対象年齢の明確化

  • 療育支援の義務化

  • 支援内容の質的向上

  • 自治体による指定・監査体制の強化

 

など、福祉サービスとしての責任と質の担保が求められるようになります。

以降、各地で民間事業者による参入が相次ぎ、2020年代には全国で1万超の放課後等デイサービスが運営されるようになりました。


4. 現代の放課後等デイサービス:多様化と専門化の時代

 

近年では、単に預かるだけのサービスではなく、療育・学習支援・スポーツ・アート活動・SST(ソーシャルスキルトレーニング)など多様化が進んでいます。

さらに、個別支援計画やモニタリング、保護者との連携を通じて、

  • 自立に向けた生活力の育成

  • 進学・就労を見据えた支援

  • 虐待防止や心のケア

 

など、地域福祉の重要な役割を担うようになりました。


【まとめ】

 

放課後等デイサービスは、障がいのある子どもたちにとって「第2の居場所」であり、「未来につながる土台」です。
制度として確立されてからはまだ十数年ですが、その歴史は人々の努力と理念に支えられて発展してきました。

次回は、この大切な現場で実践されている“鉄則”について、より具体的にご紹介してまいります!

次回もお楽しみに!

 

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